堤抄子

さんの新作「エスペリダス・オード」が連載開始。
掲載誌は月刊コミックレックス。 相変わらずマイナー誌、一迅社からの出版だからゼロサムからの流れか。
ざっと連載漫画を見回してみれば、知ったタイトルには、ガウガウわー太パッパラ隊、何でここで?やまだ描いてたのかと、ちょっと意表を突かれた。


堤さんといえば、「エルナサーガ」「エルナサーガⅡ」「アダ戦記」といった基本は剣と魔法のファンタジーなんだけど、クライマックスや小道具に何かとSF設定を持ってきては読者の不評を買っている漫画家さん。(だがそれがいい
その上に、多くのGファンタジー系漫画家に比較して、一般受けしないというか、一言微妙と評される絵柄の持ち主でもある。(だがそれがいい
ちなみに元々のデビューが(恐らく)SF漫画で、「クラリオンの子供達」というSF短編集を出しているんだけど、何気にこの短編集、収められてる話が宮崎駿に認められて、巻末に宮崎駿の解説が付けられていたりする。
つーかそれしか堤抄子を人に勧める材料がない。(だがそれはどうでもいい)
前述の作品以外では、「スターゲイザー〜星に願いを〜」・・・人々の願いが際限なく叶えられるが、例えば足を長くしたいと願えば、身長の数倍も長くなったりするような話のパニック物。似たようなな話にエスカフローネってアニメでは、願いが叶い続ける為に人の願いがどんどんエゴイスティックになり、やがて崩壊に繋がるような、絶対幸運圏って装置が登場したっけ。
義経千本桜」・・・タイトルしか覚えていない。
まあ、スターゲイザー義経も手放したんだが。


さて「エスペリダス・オード」
今回は、SF要素なしと初めから謳っている、竜の出るファンタジー
魔族が勇者達によって退けられ、魔族の力の源である二振りの剣と三つの呪歌が竜達に守られて成り立っている世界の話。
ざっと見た感じ、魔法は魔詠歌手の唄が持つ力として登場している。
ヒーロー、ヒロインは10代前半位の少年少女で、今のところは剣の素人と歌手見習い。
もう一つ、敵方のヒーローに魔族復活を目論む青年とその従者の歌手。
一話目を読んだ感想は、この話、長くなりそうだ・・・。
主人公達だけなら兎も角、敵方も丁寧に描きそうな雰囲気なんだよな。
まあ、堤さんは打ち切りの心配が常に付きまとう漫画家でもあるから、意外と早く終わったりするかもしれんけど。
それはともかく、ヒーローは御節介なほどに正義感溢れるちとマヌケな少年で、期待の持てる第一話だった。
そんなわけで、何ヶ月かはレックスを買うだろうけど、話の進行スピード(この人は基本的に遅い、だがそれがいい)によっては、コミックス待ちのいつも通りのパターンに。