●魔道士の魂



相変わらず、キャラを立てるのが異常に上手い。そら結構なページを彼らの描写に費やしてるから、当たり前なんだろうけど、彼らの話だけでもなかなか楽しい。ま、楽しいのは主人公が主人公の仕事をしてるからだが。
今回は、表も裏も仕事が出来て、上司部下の信頼厚く、浮気はしないと完璧超人のダルトン(この名前で『杖と翼』のダルトン氏のような顔を想像してたら、3巻表紙でどこの貴族様かって自信満々のニヤリ面が描かれていて戸惑った)と、夢は真実の剣(主人公が所有者)を持つことの賤民少年フィッチが、サブ主人公。
話は、いつも通りに世界のピンチ→主人公が苦労→ブチ切れて一点突破→なんかいろいろ解決→ブチ切れついでに次回ピンチの種蒔き、のパターン。
で、今回のテーマは女難。主人公もダルトンも女にとことん苦労する。しかし、主人公はいつも女難に遭っている気もしないではない、、、これも高橋留美子型(って限定するほどでもないか、プチハーレム&嫉妬深い)ヒロインを恋人→嫁にした主人公の運命だな。
次回はシリーズ最高傑作ということで、また一年がかりの刊行になるんだろうが、今から楽しみだ。